歯周病で歯を失うケースが、むし歯で歯を失うケースより多いことをご存じでしょうか。歯周病は、プラークに含まれる歯周病菌によって、歯ぐきや顎の骨で炎症が起こる病気です。歯ぐきが退縮したり、顎の骨が溶けることによって、歯を支えられなくなり、あるとき自然に抜け落ちてしまったり、歯科医院を受診しても「抜く以外に方法がない」ということになります。むし歯のように患者様が察知しやすい症状が現れないため、受診そのものも遅れがちです。受診が遅れれば治療も遅れ、歯を失うリスクが高くなります。
歯周病は、初期にはほとんど症状がありません。以下のような症状に気づいたときには、中等度まで進行している可能性が高いといえます。お早めにご相談ください。
歯周病は、全身疾患と深いかかわりのある病気です。よく知られているのが、糖尿病との合併です。その他、動脈硬化、さらには心臓疾患のリスクを上昇させるといわれています。また、歯周病の妊婦さんは、そうでない妊婦さんと比べて早産や低体重児出産の可能性が数倍にも跳ね上がるといわれています。妊娠中は、女性ホルモンのバランスの乱れなどによってお口の炎症が悪化しやすくなります。妊娠の予定がある方は、症状の有無にかかわらず、一度歯周病チェックにお越しください。
手動スケーラー、超音波スケーラーといった専用の道具を使い、プラークや歯石を除去します。この作業を、何度か通院していただきながら継続します。あわせて、ご自宅でのセルフケアの質を向上させるための指導を行います。 地道な治療ですが、しっかりと取り組むことで、多くの場合、歯周病を食い止めることができます。
歯周基本治療で十分な効果が得られない場合には、外科的な治療が必要になります。歯ぐきを切開して歯の根を一時的に露出させ、歯周ポケットの奥深くのプラーク・歯石を徹底的に除去します。これを「フラップオペ」といいます(保険診療)。また、当院では「エムドゲイン(歯周組織再生療法)」という治療にも対応しております。歯周ポケットをきれいにした後、エムドゲインゲルを塗布することで顎の骨を含めた歯周組織の再生を促します(自費診療)。
歯周病を、お薬で内科的に治療する方法です。位相差顕微鏡によって歯周病菌の種類を調べ、「内服薬」と「洗口剤」と「専用の歯磨き剤」で治療します。※歯周病の内科的治療は、その治療の内容によっては自費診療となることがあります。詳しくは、個別に説明させていただきますので、まずは一度ご相談ください。
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